多くの人にとって、人事評価はネガティブなものとして認識されているかもしれません。
私自身、多くの会社の人事制度構築に関わるなかで、評価に対する不満をよく耳にします。
- 評価表を記載することに手間がかかる。
- 会社に管理されている。
- 給与を決めるためのただの作業になっている。
- 評価基準があいまいである。
人事評価制度の目的が、きちんと伝えられないまま人事制度が運用されているケースが見受けられます。
人事制度の本質は、業績向上のため
業績を向上させること無くして、会社の永続性は実現できません。
会社が永続しなければ、社員は安心して働き豊かな生活を築くことができません。
会社が存続することで、以下の社会的便益がもたらされます。
- 付加価値の提供
- 雇用創出
- 税金の納税
業績を向上させるためには、経営資源である「人・物・金・情報」が必要です。
経営資源の中でも「人」は機械のように単純ではありません。
企業成長には、優秀な人材が必要不可欠ですが、優秀な人材を採用できたからといって、何らかの理由ですぐに退職してしまうこともあります。
つまり、人材を惹き付け、業績向上に繋がるパフォーマンスを発揮し続けてもらうことが会社にとって重要となります。
会社にとっての重要ポイント
人材を惹き付け、業績向上に繋がるパフォーマンスを発揮し続けてもらうこと
上記を達成するために、人材マネジメトが行われます。
- 成果を出す社員には対価として給与・賞与を分配する
- 組織を担って立つ人材にはポジションを任せる
- 成果が不十分な社員には育成を行う
経営者が社員に目を行き届かせ、組織全体の成果を高めていく会社もあります。
しかし、組織規模が大きくなって隅々まで目が行き届かなくなる時期が訪れます。
- 各部署の管理者の考え方がバラバラ
- 成果が給与に反映されない
- ずる賢く立ち回る人が出世する
- 社長の顔色を見て行動する
- 同じ仕事をしていても給与に差がある
会社の価値観を明確化し、
会社にとっての成果とは何か
会社に求められる人材はどのような人物か
これらを人事制度として定めることで、社員が安心して働くことができるようになります。